中小企業診断士の理想と現実と見えてきた歩むべき道のり
先日、口述試験が行われた「中小企業診断士」という資格ですが、私はこの資格に対してずっと違和感を抱いています。
その違和感は今に始まったことではなく、中小企業診断士に合格してからずっと持ち続けているものです。
その違和感を中心に、私自身、今後の道が少し見え始めてきたので、考えをまとめてみたいと思います。
中小企業診断士という資格の意義
中小企業診断士を取得する人は、ほぼ大企業に勤めている会社員が多く、合格する年齢層も高くなっています。
立派な地位に就いている方が多く、ある程度の収入を得ているため、収入が保証されないリスクを冒してまで、中小企業診断士として活動をすることはありません。それは人間の思考において、ごく当たり前の判断です。
ただ、本来であれば、中小企業診断士として活躍できる人を増やすための仕組みだったのではないでしょうか?
ベンチャーキャピタリストも、自身に起業経験が無くとも、創業者たちと一緒に事業を進めていくことで、「経営のいろは」がわかるようになるといいます。
中小企業診断士でも同じことはできるのではないでしょうか?
例えば、「○○をしたい」という願いをかなえるために必要なことを、一緒にサポートしていく人が必要なのではないでしょうか?
理想論はそうであるものの、生活をしていくためには、ある程度の収入が必要になります。
それが確保できないため、中小企業診断士として独立するまでに至ることは、なかなか難しいのが実情です。
そんな考え方の狭間で、中小企業診断士に合格してからの2年間、ずっと悩み続けていました。
変わってきた労働環境とチャンス
そこで、「クラウドアウトソーシング」という働き方ができるようになってきて、収入に対する考え方も変わってきました。
中小企業診断士として収入をいきなり得ることは難しくても、自分が得意とする分野で収入を得ながら、活動していけばいいのではないかと。
1つの職種に限定するのではなく、複数の職種を掛け持ちすることで、収入も確保でき、現在収入がない事業にもチャレンジができる仕組みが整いつつあります。
特に若い世代においては、中小企業診断士としての成功例が少ないと感じています。そして、比較的身動きの取りやすい20歳代後半から30歳代の社会人たちが、もっと活躍してもいいのではないでしょうか?
そんな躍動的な社会を作るためにも、私自身、思いきった行動を取る時期に来ているのではないかと感じています。